【機能形態研究部(キノケイ)】セミナー開催 ?脊髄損傷体験者とその家族からみたリハビリテーション?
【機能形態研究部(キノケイ)】セミナー開催 ?脊髄損傷体験者とその家族からみたリハビリテーション?
9月16日(土)に機能形態研究部が主催し、脊髄損傷者の方とそのご家族をお招きしてセミナーを実施しました。
今回のセミナーは、一般社団法人 日本車いすバスケットボール連盟の副会長兼事務局長の早川さんとそのご家族、愛知県ツインBBCの諸角さんをお招きして、受傷時の思いや、受けたリハビリテーションについて、当事者やそのご家族の目線からのお話を聞かせていただきました。
受傷当時の状態や、受傷を受容できるようになるまでの思い、どんなリハビリが良かったかなど、貴重なお話しをして頂きました。奥様や、お嬢さんのお気持ちも聞かせていただき、驚いたり、びっくりしたり、考えこんだり、時には笑いがでたりと、参加した学生や卒業生達は和やかな雰囲気の中、真剣な眼差しでメモをとったり、質問をしたりしていました。
セミナー後、懇親会を開催し、参加者全員が、早川さんご家族、諸角さんと楽しいひとときを過ごしました。ここでも初めての体験が一杯でした。
JWBF一般社団法人 日本車いすバスケットボール連盟:https://www.jwbf.gr.jp/
詳細に関しては、理学療法のブログをご参照下さい。
理学療法専攻ブログ:/blog/physical/
参加した学生の感想をご紹介します。
【Tさん】
今回のセミナーでは、頸椎損傷の方ご本人やご家族の方の受傷時の気持ちや医療者へ思うことなど、実際の声を聴くことができ、貴重な経験となりました。また、親睦を深めた食事会では、いろいろなお話をしましたが、事故で体が不自由になってしまったことを人前に出て話をして下さり、素晴らしいと思いました。
セミナーを受けて印象に残ったことが2つあります。
1つ目は受傷した時の気持ちです。理由としては、感情の変化を知ることができ、諦めない強さを感じることができたからです。受傷時の気持ちは「絶望」という気持ちがあり、気持ちが変わったきっかけは同じ境遇の人たちと「共感」をし合えたことと話をしていただきました。話を聞いているときには、実際に頸椎損傷になって思うように体が動かなくなってしまった場合には、どう声かけをしていけばいいのか、どう対応していけばいいのかと考えました。
2つ目は車の移乗、運転です。車の移乗、運転をしている姿を見させていただき、自分で乗りこなせていたことに驚きました。車の中や乗り方に、その人それぞれの工夫がされていて、貴重な場面を見ることができてよかったです。
また、今回のセミナーを受けて、できることをどう伸ばしていけるのかと考えていくことが大切だと感じました。
【Mさん】
今回のセミナーで講師をしていただいた頸椎損傷の方お二人とは、車いすツインバスケットボールのマネージャーとして普段からもお世話になっている方でしたが、普段聞いてもいいのかなと迷ってしまうような、受傷理由、受傷時の気持ち、ご家族の気持ちなどをお聞きすることができ、ご本人とご家族が絶望から希望を見つけ出した強さや、医療者側への要求、感謝の気持ちを知ることができ、とても貴重で知らなかったことを知る機会ともなりました。そして、医療者になる学生に自分のことを話す勇気を持ってくださることへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいと感じました。
また、受傷してもやりたいことを見つけることができれば、落ち込んでいた気持ちを前に向け、進むことができると改めて知ることができました。