2014.02.22
作業療法の研究と学会発表
こんにちは。作業療法学専攻の飯塚照史です。
今回は作業療法の研究についてお伝えします。
色々なことに、みなさんが"素朴な疑問"を感じるなら、「研究」の素質があります。
例えば、"なぜ空に雲が浮かんでいるんだろう?"
"なぜ、褒められるとやる気が出るんだろう?"
"なぜ走るのが速くならないんだろう?"など、
そんな漠然とした疑問から研究は始まります。
これらを"本気で調べたい!"と思えば「研究」の開始です。
そのためには、
まず、"今、分かっていること"を過去の研究成果から調べなければなりません。
調べることで"分かっていないこと"もたくさんあることが分かってきます。
これが、「研究」の種(たね)になります。
次に、疑問を解決する方法を考え、「研究」のスタート地点に立ちます。
そして、色々なことを試して、自分の分からないことが分かったか?について深く考えます。
問題が解決できたら、その成果をみんなに伝えるために論文を書いたり、
発表したりして、多くの人の意見を求めます。
報告が参考になれば、次の世代の「研究」者の糧(かて)になります。
さて、作業療法で行われている研究にはどのようなものがあると思いますか?
作業療法の"作業"とは、人間が行うすべての事柄を指しますので、
とてつもなく広い分野で行われています。
"作業"を行っているときの、筋肉(きんにく)や神経(しんけい)、
脳や心臓の働きを調べたり、地域の方が健康になるための方法を調べたり、
対象者の方の気持ちを活き活きとするためのコミュニケーション方法を調べたり???、
これまでのブログの内容を読めば、
作業療法には多くの分野と関心事があることが分かると思います。
先日、私は山口県下関市で行われた「中部日本手外科研究会」で発表してきました。
私の発表した事柄は、手をけがした人の「リハビテーションはいつまで行えば良いのか?」です。
素朴な疑問"だと思いませんか?
"素朴な疑問"を感じ、過去の研究成果から"分かっている事"を探し出して「研究」の種を作り、
私の研究が次の世代の方の"糧"になるようにと研究を行い発表しました。
その結果、整形外科医と共にリハビリテーションについて熱く語り、多くの議論ができました。
教員だけでなく、病院や施設で働く作業療法士も、
そしてみなさんも"素朴な疑問"を持っているはずです。
「研究」は大変ですが、決して難しいものでもありません。
あきらめずに積み重ねていくことで、みんなが幸せになれる、
そう信じて365体育网址,365体育娱乐场作業療法学専攻の教員は教育と研究に取り組んでいます。
365体育网址,365体育娱乐场では、さらに高度な研究を行うために大学院を備え、
卒業後も研究に関する支援体制が整っています。
365体育网址,365体育娱乐场は、「先駆的役割を担える作業療法士の育成」にも力を注いでいます。