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2013.11.07

社会貢献論の授業から


医療マネジメントコース准教授の田中英子です。
私は40年ほど医療の現場にいて、救急部、手術部、ICUが専門でした。
今は、ある時は教員、ある時は看護師です。

さて、みなさん、「赤ちゃんポスト」ってご存知ですか。
社会貢献論の講義(前期)で
「子どもの貧困?支援」
「すべての母親が幸せに赤ちゃんを産むわけではない」
という関連で取り上げました。

赤ちゃんポストはドイツが最初で、
非常時の女性?母子救済プロジェクトとして開始され、
現在ではドイツ全土で99ヵ所、
ドイツ語圏のスイスやオーストリアでも数か所設置されています。

日本での「赤ちゃんポスト」は、
2006年~2007年に大きくメディアで取り上げられ、
議論の末、運営が開始されました。
日本で唯一の設置は熊本県の慈恵病院の"こうのとりのゆりかご"です。
ここの赤ちゃんポスト利用は、
昨年までの6年間で累計92人です(92の命が救済された)。
下の写真は熊本の慈恵病院のホームページから。

shashin1_2.jpg

(この赤ちゃんは人形です)

shashin2_2.jpg

講義後、学生にレポートを提出してもらいました。
1.赤ちゃんポストの設置や考え方に"賛成"か"反対"か
2.その理由(根拠)は? についてです。

その結果、赤ちゃんポスト設置に賛成は75%、反対は23%、
どちらとも言えないが2%でした。
ほとんどの学生が、人道的な考えと命の大切さを語っており、
とても嬉しくなりました。

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